宇宙飛行士になるには?試験の内容と求められる資質についての考察
どーも[ぽん]です
今回はみんな大好き宇宙飛行士の話
宇宙飛行士と言えば超人気漫画の宇宙兄弟
今回は宇宙飛行士になるにはどうすればいいのかについて話していきます
宇宙飛行士になるには宇宙飛行士選抜試験を合格してJAXAに中途採用という形で転職する必要があります
それでは、選抜試験はどのようなものなのか、突破するのに必要な資質について僕の考察も含めて話していきます
宇宙飛行士になる方法・条件
宇宙飛行士になるためには前述の宇宙飛行士選抜試験を合格しなければいけません
その選抜試験を受けるのにもいくつかの条件があるみたいです
その条件というのが
- 日本国籍を持つこと
- 自然科学系の大学を卒業していること(理工医歯農薬学部)
- 自然科学系の研究・設計・開発などの3年以上の実務経験(修士は1年、博士は3年とみなす)
- 英語が堪能であること
- 心身健康(身長149~193cm、視力裸眼で0.1以上矯正1.0以上)
- 協調性、長期間宇宙飛行士に従事できる心理学的特性を持つこと
うん。結構ありますね。
ちなみに僕は視力が裸眼だと0.1全然ないので宇宙飛行士にはなれないのでちょっと哀しい…。でも裸眼の視力は関係ないという情報もあるので、僕の
この条件て全部よく考えたら宇宙飛行士として当たり前だよね。選抜試験の内容もそれを測るものになっています
宇宙飛行士選抜試験の内容(2008年実施を参考)
まず、書類選抜及び英語試験である程度の数が振るい落されます。この段階で提出するのは志願書、健康診断書、経歴書、健康調査書です
実はこの英語がかなり難しく、一般レベルの人間だと落とされてしまうという噂です。宇宙飛行士は会話も書類も全て英語なので宇宙飛行士になるのであれば当然英語はペラペラでないといけないのは当然ですよね
その関門を突破して初めて第一次選抜に進めます。2008年の試験では963人が応募し、この書類選抜及び英語試験の時点で230人にまで絞られました(宇宙飛行士やべぇ)
第一次選抜では、一次医学検査、一般教養試験、基礎的専門試験、心理的性検査で振るい落としが行われます
医学検査・心理的性検査については言うまでもなく、過酷な閉鎖環境に長期滞在をする宇宙飛行士の資本となる健康な心身を持っているかどうかの検査でしょう
教養試験では内閣の役割や、芸術品の作者の名前などの政治・社会・芸術などの幅広い範囲からの出題になるらしい。こんなん必要なのか気になるが、人前に立つことの多い宇宙飛行士にはコメント力も求められるということかな(多分)
基礎試験では、中学レベルから高校1年レベル程度の数学、地学、化学、物理などの問題が出題されたようです。これは宇宙飛行士が宇宙で作業を行う際に必要な基礎知識の検査ですかね
2008年の試験では、この第一次選抜で230人が48人にまで絞られました。簡単に(?)対策できる基礎問題や英語と違い、教養試験や心理検査はその人の人生によるものだからかなり難関なんだなってかんじですね(宇宙飛行士やべぇ)
第二次選抜では二次医学検査、宇宙飛士資質検査で48人から、最終選抜に進む10人に絞られる
二次医学検査ではそれこそ体の隅から隅までどこかに欠陥がないかを調べられるらしい
JAXAの面接では何人もの審査員の人たちがかなり突っ込んで質問をとばしてくるらしい。ここで矛盾のある答えをしたり、緊張で普段通りの受け答えをすることが出来なかったら即座に見破られてしまい、低い評価をつけられてしまうらしい
さらにディベートや、英語での面接があるようだ(宇宙飛行士やべぇ)
この2次選抜で絞られた10人はいよいよ最終選抜に挑むことになるのですが
2008年の最終審査は一週間の閉鎖空間での試験と、アメリカのNASAでの試験の2つを行った
閉鎖空間は、宇宙兄弟でも登場したあの閉鎖ボックスに一週間の間、全員で課題に挑むことになる
せまい閉鎖空間に大人数を押し込んで候補者たちにストレスをかけ続ける。そのストレスの中でどれだけの人間力とリーダーシップを発揮できるかが見られる
この1週間の閉鎖空間での試験を終えたのち、アメリカに飛び、実際にNASAで面接・ロボットアーム操作・宇宙遊泳の3つの試験を受ける
その面接はもちろん英語で、NASAの職員や宇宙飛行士たちに面接される。ロボットアーム操作や宇宙遊泳は実際の宇宙飛行士が行うことで、その適正を見られるらしい
っとまぁ、これだけの難関をすべてくぐりぬけてやっと宇宙飛行士になれるわけなんですよ。わかりました?かなり難しいことが分かると思います。本当に選ばれしものなんですね。簡単じゃないんですね
宇宙飛行士選抜試はいつ行われるのか
じゃあそんな難関の宇宙飛行選抜試験はどれくらいの頻度で開かれているのか、次に開かれるのはいつなのか
NASAのあるアメリカでは毎年のように宇宙飛行士選抜試験が開かれていて、これまで332人(2018年現在)もの宇宙飛行士が選ばれているんです。日本国籍の人はJAXAの行う選抜試験で宇宙飛行士にならなければいけません
JAXAでこれまで行われた選抜試験は以下の通り
国内初の選抜試験1985年(毛利衛、向井千秋、土井隆雄さん選抜)
2回目1992年(若田光一さん選抜)
3回目1996年(野口聡一さん選抜)
今までに5回、そして通算11人の日本人宇宙飛行士が生まれています
たった11人…かと思いきや実はアメリカ以外の先進国出身の宇宙飛行士もこんなもん。現在日本は世界で3番目に宇宙飛行士を生み出してる国なんです
つまり日本に生まれた時点で宇宙飛行士になれる可能性はかなりある!(比較的)
じゃあ次はいつ選抜試験が開かれるのか?
JAXAの募集があった時です。待つしかない
いつ開かれるかは完全にブラックボックス。まじで募集があるまでいつ開かれるのかは分かりません。ごめんなさい
ただ、前々回と前回の選抜試験との間が10年だったこと。前回の選抜試験からすでに9年が経っていることから考えてもそろそろ募集が始まってもおかしくありませんね
JAXAが求める宇宙飛行士に求める資
まず、上述にもある学位や、実務経歴、身長や視力、英語力などは当然としてそれとは別にJAXAが公表している宇宙飛行士に求めている資質はチームにおける人間力、つまり
リーダーシップとフォロワーシップです
リーダーシップ
リーダーシップって言葉は聞き覚えありますね。スポーツなどでよく耳にする言葉です
要はチームを引っ張っていく指導力です。ただ、ここで求められるリーダーシップはただ全員に言うことを聞かせればいいことではないみたいです
求められているのは他の意見を傾聴する力、決断する力、集団をコントロールする力です
フォロワーシップ
この言葉はあまりなじみがないんじゃないかと思います。フォロワーシップとはつまりはリーダーに従い支援する力らしいです
ここで求められるのは、ただリーダーに従うイエスマンということではなくて、リーダーの発言や方針に対して適切な意見を述べる力。です
はい、JAXAの求める資質がよく分かったと思います。明確な基準がzるわけではないのでこのへんはちょっと難しいですね。若いうちに自分から進んで仕切り役やリーダーを経験しておくことが重要ということですね
参考・引用した書籍「宇宙飛行士選抜試験」
今回の記事を書く際に参考にした書籍「宇宙飛行士選抜試験」
2008年に実施された宇宙飛行士選抜試験に密着した大鐘良一さんによって書かれたノンフィクションドキュメント。実際の選抜試験の様子や、候補者たちのバックグラウンド、宇宙飛行士に求められるものをだれにでも分かりやすいストーリー仕立てにされているので宇宙飛行士に興味のある人はもちろん興味のない人にも楽しめます